日本歴史地名大系 「薬沢村」の解説 薬沢村やくさわむら 静岡県:静岡市旧安倍郡地区薬沢村[現在地名]静岡市井川(いかわ)大井川最上流部に位置し、右岸の河岸段丘に集落がある。南は上田(うえだ)村。戦国期は井河のうちに含まれ、役沢とも書く。天正七年(一五七九)一〇月二五日の武田家朱印状写(駿河志料)によると、海野弥兵衛尉に新恩分として下井河の「役沢」内の四〇〇文の地が与えられている。同一七年六月一八日刻銘の鰐口(井川神社蔵)に「井川郷薬沢之村十二天御宝前」との銘がある。近世は井川郷(井川七郷)の一村で、天正一八年に検地が行われている(一一月八日「井河中野・屋くさわ分畠帳」森竹家文書)。領主は安西外(あんざいそと)新田と同じ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by