薬王(読み)ヤクオウ

デジタル大辞泉 「薬王」の意味・読み・例文・類語

やく‐おう〔‐ワウ〕【薬王】

薬の中で最もすぐれた薬。
薬王菩薩ぼさつ」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「薬王」の意味・読み・例文・類語

やく‐おう ‥ワウ【薬王】

[1] 〘名〙 薬の中で最もすぐれたもの。
経国集(827)一〇・問浄上人疾〈嵯峨天皇〉「道性如思幽客問、須療身是真薬王」
[2]
※観智院本三宝絵(984)中「薬王は臂をやき普明は頭をすてむとしき」 〔法華経‐法師品〕
※玩鴎先生詠物雑体百首(1794)琉璃燈「唯疑水気助膏気、此理須薬王

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薬王」の意味・わかりやすい解説

薬王
やくおう
Yao-wang

中国,民間信仰神の一つ。国内各地の薬王廟に祀られる神で,仏教薬王菩薩信仰もあるが,おもに古代名医扁鵲 (へんじゃく) や倉公,薬の発見者と伝承される神農などを中心に,古今の名医が神格化され,治病神として明代から信仰の対象となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android