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神農 しんのう Shen-nong

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神農
しんのう
Shen-nong

中国,古代の三皇の1人 (→三皇五帝 ) 。人身牛首の炎帝のことで,人民に農耕を教えたことをもってこの名があるといわれる。この天子は,中国文化の源とされ,農業,医薬,音楽,占筮,経済の祖神であった。

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デジタル大辞泉の解説

しんのう【神農】

中国古代神話上の帝王。三皇の一。人身で牛首。農耕神と医薬神の性格をもち、百草の性質を調べるためにみずからなめたと伝えられる。日本でも、医者や商人の信仰の対象となった。炎帝神農氏

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百科事典マイペディアの解説

神農【しんのう】

中国の農業神。三皇(三皇五帝)の一人。炎帝と結びつき,炎帝神農氏と称される。戦国時代諸子百家のうち農家が神農を奉戴(ほうたい)した。《易経》では,農具を発明し,交易の道を教えた聖王とされる。
→関連項目神農祭神農本草経

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世界大百科事典 第2版の解説

しんのう【神農 Shén nóng】

中国神話にみえる農業神。《孟子》滕文公上に〈神農の言を為すもの許行〉とあって,その学派の成立をうかがわせるが,神話的な伝承はほとんどなく,《易》繫辞伝下に,庖犠(ほうぎ)氏(伏羲)についで興り,農耕や交易を教えたことがみえ,のち先農としてまつられた。これを炎帝とするのは漢以後のことである。《淮南子(えなんじ)》脩務訓に〈百草の滋味を嘗(な)め,一日にして七十毒に遇う〉とあり,本草医学の神となったことを記している。

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大辞林 第三版の解説

しんのう【神農】

○ 中国の古伝説上の帝王。三皇の一。炎帝ともいう。牛首人身。鍬くわなどの農具を発明し、五穀をまいて人類に農業を教え、市場を設けて交易を教え、また、百草をなめて薬草を見分け、医薬の道を開いたと伝える。
「親分」をいう露天商・的屋てきやの隠語。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神農
しんのう

中国古代の伝説上の帝王。神農の名前が最初に文献に現れるのは『孟子(もうし)』であり、これには、戦国時代、許行という神農の教えを奉じる人物が、民も君主もともに農耕に従事すべきであると主張したという話が載っている。許行が信奉した神農がいかなる存在であったかは明らかではないが、漢代になると、神秘的な予言の書である『緯書(いしょ)』などにしばしば神農のことが記されるようになる。それによれば、神農は体は人間だが頭は牛、あるいは竜という奇怪な姿をしており、民に農業や養蚕を教えたり、市場(いちば)を設けて商業を教えるほか、さまざまな草を試食して医薬の方法を教え、五絃(げん)の琴を発明したとされる。こうした業績から三皇の一人に数えられることもあるが、神農に関する具体的な記述は古い文献にみえないため、神農の伝説には後代の知識人が付け加えた部分が多いと考えられている。[桐本東太]

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世界大百科事典内の神農の言及

【文化英雄】より

…彼は,医薬を発明し,虫害・鳥獣の害を除去する法を定めたと伝えられる。農耕や医薬,占い,法などを発明した神農(しんのう)や,書契の法を考案し婚姻の礼を定め,漁猟や祭器を教えた伏羲(ふくぎ)なども,中国神話における文化英雄である。ギリシア神話のプロメテウスも,文化英雄の典型である。…

【香具師】より

…その起源については,香具師の親分連が秘蔵する《十三香具・虎之巻》によれば,源頼朝の密命を受けた長野録郎高友が薬売りをしながら各地で隠密探索をしたことに始まり,大岡越前守のとき,香具師が隠密をして犯人逮捕に協力することとひきかえに営業を公許されたとか,香具師は聖徳太子の二子に始まるとするなどの伝承があるが,定かではない。香具師はしばしばみずからを神農と称するが,その職神は薬種神の神農皇帝であり,親子盃その他の儀式に際しては,神農の掛軸が飾られる。その組織は,営業組織としての帳元,帳脇,世話人,若い衆の区分をもつと同時に,親分,子分,兄弟分の身分的絆(きずな)によって強くつながれている。…

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