藤原宗俊(読み)ふじわらの むねとし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原宗俊」の解説

藤原宗俊 ふじわらの-むねとし

1046-1097 平安時代中期-後期公卿(くぎょう)。
永承元年生まれ。藤原俊家の子。母は源隆国の娘。治暦(じりゃく)3年(1067)参議。正二位にすすみ,寛治6年(1092)権(ごんの)大納言,のち按察使(あぜち)をかねる。管弦にすぐれ,家芸として子の宗忠,宗輔らにつたえた。中御門(なかみかど)流の祖。永長2年5月5日死去。52歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藤原宗俊の言及

【中御門家】より

…(1)藤原氏北家の流れ。家格は羽林家。右大臣藤原頼宗の孫にあたる権大納言宗俊(1046‐97)を祖とし,その子藤原宗忠が中御門に居を構えたのにちなんで家号とした。宗忠の日記《中右記》は,中御門右大臣記の略である。宗忠の弟宗輔,その子伊通(これみち)は太政大臣に,また宗忠の子宗能は内大臣に補任されるなど,院政期に相次いで顕要の職を占めた。その後,鎌倉・室町時代は大納言を先途とし,室町時代の権中納言宗宣のとき以来松木を号した。…

※「藤原宗俊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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