朝日日本歴史人物事典 「藤原宗家」の解説
藤原宗家
生年:保延5(1139)
平安後期・鎌倉初期の貴族。大納言藤原宗能と権中納言藤原長実の娘の子。本名信能。中御門西洞院に邸宅を有したことから,中御門大納言と号した。中御門流の祖。永治1(1141)年叙爵後,侍従・右少将,左少将,左中将・中宮権亮,蔵人頭を経て,永暦1(1160)年参議となる。長寛2(1164)年宗家に改名。仁安1(1166)年権中納言,3年中納言,治承3(1179)年権大納言に昇る。父祖より笙,神楽の芸能を伝承し,また『千載集』などの歌集に入集。
(上杉和彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報