藤野正啓(読み)ふじの・まさひら

朝日日本歴史人物事典 「藤野正啓」の解説

藤野正啓

没年明治21.3.18(1888)
生年:文政9.5.9(1826.6.14)
明治時代の漢学者,歴史家。号海南。伊予国(愛媛県)松山城下に生まれる。明治2(1869)年大学少博士,5年東京府権典事となって府誌の編纂に従う。9年太政官修史局御用掛に転じ,10年4等編修官になり,修史館第2局乙科に属して,19年には臨時修史局編修に累進した。新式論文があるわけではないが,年下重野安繹部下になって,漢文による幕末史叙述を推進した。文壇では,5年に漢詩文結社である旧雨社をおこして,重きをなした。<著作>『海南遺稿』<参考文献>牧野謙次郎『日本漢学史』

(秋元信英)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤野正啓」の解説

藤野正啓 ふじの-まさひら

藤野海南(ふじの-かいなん)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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