藪畳(読み)ヤブダタミ

デジタル大辞泉 「藪畳」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐だたみ【×藪畳】

一面に茂った藪。藪がいく重にも重なって茂っている所。
歌舞伎大道具の一。木の枠に1メートル前後の葉竹をすきまなく取り付けたもので、笹藪に擬して用いる。
[類語]竹藪たかむら笹藪

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精選版 日本国語大辞典 「藪畳」の意味・読み・例文・類語

やぶ‐だたみ【藪畳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 藪が一面に重なって茂っている所。
    1. [初出の実例]「若竹の葉や面がへ藪たたみ〈定時〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
  3. 歌舞伎の大道具の一つ。葉の茂った竹を短く切り取り、それをたばねて木の枠に取り付けたもの。幅四、五尺(約一・二ないし一・五メートル)、高さ三、四尺(約〇・九メートルないし一・二メートル)程度に作ったものをいくつか並べ、竹藪のように見せかける。藪垣
    1. [初出の実例]「平舞台。見附、高塀。東西藪畳」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)四)

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