虎の尾を踏む男達

デジタル大辞泉プラス 「虎の尾を踏む男達」の解説

虎の尾を踏む男達

1952年公開の日本映画監督脚本黒澤明撮影伊藤武夫出演:大河内傳次郎、藤田進、榎本健一森雅之志村喬河野秋武、山杉義男ほか。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の虎の尾を踏む男達の言及

【榎本健一】より

…むしろ,完全に残っている中川信夫監督の《エノケンの頑張り戦術》(1939)の,にせあんまエノケンと客の如月寛多のマッサージからレスリングもどきにエスカレートするどたばたを,長回しで撮ったしつっこいおかしさに舞台の味がうかがわれる。ほかに,長谷川一夫と共演したマキノ正博(雅弘)監督の《待って居た男》(1942)や,敗戦前後に作られた黒沢明監督の《虎の尾を踏む男達》(1952公開)などに,異色の役どころで好演。後者については黒沢が〈顔で笑って目で泣いてくださいと注文したら,まさにぴったりの表情をしてくれた〉と語っている。…

【時代劇映画】より

…また,11月には,仇討などを禁じた映画製作禁止条項が出された。こうした方針のもと,戦争末期に撮影され戦後初めて完成した時代劇といえる黒沢明監督の〈勧進帳〉パロディ《虎の尾を踏む男達》(1945)は,上映禁止となった(初公開は1952)。
[戦後の時代劇]
 戦後の時代劇は,丸根賛太郎監督の人情もの《狐の呉れた赤ん坊》を第1作に,溝口健二監督《歌麿をめぐる五人の女》,松田定次監督《国定忠治》,伊藤大輔監督《素浪人罷通る》など,チャンバラのまったくない時代劇として出発した。…

※「虎の尾を踏む男達」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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