蚕食(読み)サンショク

デジタル大辞泉 「蚕食」の意味・読み・例文・類語

さん‐しょく【蚕食】

[名](スル)蚕が桑の葉を食うように、他の領域片端からだんだんと侵していくこと。「領土蚕食する」「市場蚕食する」

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精選版 日本国語大辞典 「蚕食」の意味・読み・例文・類語

さん‐しょく【蚕食】

  1. 〘 名詞 〙 蚕が桑の葉を食べるように、他の領域や物などを片端からだんだんと侵してゆくこと。
    1. [初出の実例]「非農非桑、蚕食者多」(出典性霊集‐四(835頃)為人求官啓)
    2. 「賄費は野田家の予算の大部分を蚕食するのであった」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐魏策・安釐王〕

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普及版 字通 「蚕食」の読み・字形・画数・意味

【蚕食】さんしよく

蚕が桑の葉を食うように、次第に他を侵す。〔韓非子、存韓〕趙氏膽(きも)を破り、疑(こぎ)せば、必ず忠計らん。人動かざれば、魏は憂ふるに足らず。則ちして盡すべきなり。

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