蛋白質分解酵素(読み)タンパクシツブンカイコウソ(その他表記)proteolytic enzyme

デジタル大辞泉 「蛋白質分解酵素」の意味・読み・例文・類語

たんぱくしつぶんかい‐こうそ〔‐カウソ〕【×蛋白質分解酵素】

たんぱく質ペプチド結合加水分解する酵素総称ペプシントリプシンキモトリプシンなど。プロテアーゼ

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精選版 日本国語大辞典 「蛋白質分解酵素」の意味・読み・例文・類語

たんぱくしつぶんかい‐こうそ‥カウソ【蛋白質分解酵素】

  1. 〘 名詞 〙 加水分解酵素一つ蛋白質およびその加水分解生成分のペプチド結合を加水分解する酵素の総称。ペプシン・トリプシンなどがある。プロテアーゼ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蛋白質分解酵素」の意味・わかりやすい解説

蛋白質分解酵素
たんぱくしつぶんかいこうそ
proteolytic enzyme

プロテアーゼ proteaseともいう。蛋白質を構成するペプチド結合 ( -CO-NH- ) を加水分解する酵素。広く生物界に存在するが,(1) 狭義の蛋白質分解酵素 (プロテイナーゼ) ,(2) 合成オリゴペプチドなども分解するペプチダーゼ,(3) 蛋白質のアミノ末端 (あるいはカルボキシル末端) から分解するアミノ (あるいはカルボキシ) ペプチダーゼ,(4) 蛋白質分子の中央部分から切断を行うエンドペプチダーゼなど,各種の区分法がある。個々のプロテアーゼとして著名なものは動物では胃液中のペプシン,膵液中のトリプシンやキモトリプシン,植物ではパパイア乳液中のパパイン,パイナップル乳液中のブロメライン,イチジク乳液中のフィシン,微生物起源のナガーゼ,プロナーゼなどがある。

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