デジタル大辞泉 「蛍狩」の意味・読み・例文・類語 ほたる‐がり【蛍狩(り)】 夏の夕べ、水辺などで蛍を追って捕らえる遊び。《季 夏》「提灯を借りて帰りぬ―/虚子」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛍狩」の意味・わかりやすい解説 蛍狩ほたるがり 夏の夜の涼みがてらに、ホタルをとらえる遊び。いつごろからこの名称がつけられたかは明らかでない。ホタルの名所としては古来滋賀県石山寺が有名で、宇治川のホタルと並び称せられ、関東では埼玉県の大宮公園が知られていた。童唄(わらべうた)に、「ほー ほー 蛍来い あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ」というのがあるが、これは全国各地に少しずつ異なった形で伝承されており、いずれもホタルに「来い」と呼びかける蛍狩の歌である。この歌の伝承の分布の広いことによっても、全国的にホタルが生息し、蛍狩が夏の夜の風物詩であったことが知られる。[高野 修] 蛍狩 錦絵にみる蛍狩 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例