蛍狩(読み)ホタルガリ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛍狩」の意味・わかりやすい解説

蛍狩
ほたるがり

夏の夜の涼みがてらに、ホタルをとらえる遊び。いつごろからこの名称がつけられたかは明らかでない。ホタルの名所としては古来滋賀県石山寺が有名で、宇治川のホタルと並び称せられ、関東では埼玉県大宮公園が知られていた。童唄(わらべうた)に、「ほー ほー 蛍来い あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ」というのがあるが、これは全国各地に少しずつ異なった形で伝承されており、いずれもホタルに「来い」と呼びかける蛍狩の歌である。この歌の伝承の分布の広いことによっても、全国的にホタルが生息し、蛍狩が夏の夜の風物詩であったことが知られる。

高野 修]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む