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埼玉県 さいたま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

埼玉〔県〕
さいたま

面積 3797.75km2
人口 726万6534(2015)。
年降水量 1286.3mm(さいたま市)。
年平均気温 15.0℃(さいたま市)。
県庁所在地 さいたま市
県木 ケヤキ
県花 サクラソウ
県鳥 シラコバト

関東地方西部にある県。総体的に県全域の地形は,東から西に高くなっている。東部は利根川荒川古利根川中川など多くの河川が流れ,大宮台地を除く大部分が沖積平野。中部は武蔵野台地,入間台地などの台地や,狭山丘陵比企丘陵高麗丘陵などの丘陵からなる地域。西部は甲武信ヶ岳を最高とする関東山地の大部分を占める秩父山地である。気候は夏,秋湿潤,冬乾燥の太平洋岸気候で,北部の冬季における降水量は日本の最低値である。また夏季は雷雨が多い。大化改新(645)後,武蔵国となる。高麗人・新羅人が移住したため,早くから高度の文化が伝来した。江戸時代は幕府の直轄領,旗本領が多く,明治4(1871)年武蔵国の北半が埼玉県となる。産業は 1960年代を境として,農業中心から工業中心に大きく転換した。それでも平地が広いため,耕地率は全国的にも上位で,米,ムギ,野菜,果実など多くの農産物や畜産物が生産されている。工業では輸送用機械,電気機械をはじめ,機械・繊維・化学工業などが立地,京浜工業地域の一部を占めている。県域東・中部は東京都心部と密接に関係し,JRの東北・上越新幹線,東北本線,高崎線,川越線,八高線,武蔵野線,東武鉄道の東上線,伊勢崎線,西武鉄道の新宿線,池袋線,大宮起点の埼玉新都市交通ニューシャトルなど鉄道網の整備や関越自動車道,国道4号線,16号線,17号線など道路網の整備で,その沿線に工業団地や大規模な住宅団地が建設されている。県域中・西部の秩父山地一帯の山岳地帯には,上武県立自然公園西秩父県立自然公園長瀞玉淀県立自然公園両神県立自然公園武甲県立自然公園黒山県立自然公園奥武蔵県立自然公園比企丘陵県立自然公園狭山県立自然公園があり,南西部は秩父多摩甲斐国立公園に属している。南東部にはさいたま市と川口市にまたがる安行武南県立自然公園があり,県中央部の滑川町には明治百年記念事業で国が開発した武蔵丘陵森林公園がある。

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デジタル大辞泉の解説

さいたま‐けん【埼玉県】

埼玉

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日本の地名がわかる事典の解説

〔埼玉県〕埼玉〈県〉(さいたま〈けん〉)


関東地方西部に位置する内陸県。
南は東京都、北は群馬県・栃木県、東は茨城県・千葉県、西は長野県・山梨県に接する。首都東京に隣接し、産業・交通・住宅など東京の外縁としての性格が強い。南部から中部は都市化。かつては農業県だったが、工場団地の建設や企業立地が進み、京浜工業地帯と一体化し、全国有数の工業県に変貌(へんぼう)した。2000年(平成12)5月、さいたま市中央区にさいたま新都心が誕生した。人口714万9503。面積3798.08km2。人口密度1882.40人/km2。管轄市町村は40市22町1村。県庁所在地はさいたま市。県花はサクラソウ。
歴史を見ると、県内各地に旧石器時代・縄文時代・弥生時代の遺跡が数多く分布し、かつては東京湾が県域まで及んだことを示す多数の貝塚が発見されている。4世紀以降は大和朝廷の勢力下にあり、行田(ぎょうだ)市の埼玉(さきたま)古墳群などの古墳がつくられた。大化(たいか)の改新で武蔵(むさし)国の一部となり、朝鮮(ちょうせん)半島から移住した渡来人(とらいじん)などによる開発も進んだ。平安時代には地方制度が乱れ、武士団の結成を促した。武蔵七党(むさししちとう)・秩父(ちちぶ)一族に代表される武士団はのち源氏(げんじ)に従い、鎌倉幕府樹立に貢献。室町時代は関東管領(かんとうかんれい)の支配のもと激しい戦乱の時代を迎え、上杉(うえすぎ)氏・北条(ほうじょう)氏・武田(たけだ)氏などの抗争の舞台となる。徳川氏の関東入国後は川越(かわごえ)・忍(おし)・岩槻(いわつき)ほかの各藩と幕府直轄領に分割された。中山道(なかせんどう)・日光(にっこう)街道など江戸に通じる街道が通過し、宿場町や市場町が形成された。利根(とね)川・荒(あら)川などの改修や治水工事、新田開発も手がけられ、耕地面積が急増する一方で伝馬(てんま)騒動などの農民一揆(いっき)も多発した。1871年(明治4)の廃藩置県を経て、同年中に埼玉県・入間(いるま)県が誕生。のち入間県は群馬県域を含め熊谷(くまがや)県となったが、1876年に分離・統合してほぼ現在の県域が確定した。
地勢を見ると、西部の山地、中央部の丘陵地と台地、東部の低地に大別される。西部の秩父山地は広義には関東山地に含まれ、甲武信ヶ(こぶしが)岳・三宝(さんぽう)山・雲取(くもとり)山などの山岳が連なり、その東部に秩父盆地が開ける。中部は狭山(さやま)丘陵・比企(ひき)丘陵などの丘陵地、南部には武蔵野(むさしの)台地と大宮(おおみや)台地が広がる。これらの丘陵・台地をきざんで荒川・入間川・綾瀬(あやせ)川が流れる。東部の低地はかつて古利根(ふるとね)川・元荒(もとあら)川などが乱流した沖積平野で、自然堤防が発達。荒川が県中央を南流、利根川が県北縁を東流する。気候は、太平洋岸式気候に属し、冬季に晴天が多く、夏季は蒸し暑い。北西部では夏の落雷、冬の雹(ひょう)害も多発する。
産業は、1960年代からの急速な人口増に伴って都市化が進み、第三次産業従事者が増加。農業は、野菜栽培と畜産が中心。入間ゴボウ・狭山茶・深谷(ふかや)ネギなどは特産物。昭和30年代までは繊維工業が中心だったが、以降は工業団地の造成が進み、工業出荷額の上位を占める輸送用機械・一般機械・金属製品・情報通信機器のほか、食品・化学・印刷・プラスチック・鉄鋼などの工場が立地する。秩父市の絹織物、さいたま市岩槻区・鴻巣(こうのす)市の人形、行田市の足袋・被服、小川(おがわ)町の手すき和紙、川口市の鋳物、草加市のせんべい、加須(かぞ)市の鯉のぼりなどの伝統産業がある。
観光では、西部は秩父多摩甲斐(たまかい)国立公園域で、秩父湖、中津(なかつ)峡、古社三峯(みつみね)神社などがある。東京都との境にある多摩湖・狭山湖周辺は西武園(せいぶえん)ゆうえんち・ユネスコ村・西武ドームなどがあるレジャー地域で、さいたま市大宮区に2007年鉄道博物館が開館。12月の秩父夜祭(よまつり)は多くの観光客を集める。国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能・風俗習慣として、秩父祭の屋台行事と神楽・鷲宮催馬楽神楽(わしのみやさいばらかぐら)・岩槻の古式土俵入り・猪俣の百八燈(ひゃくはっとう)・玉敷神社神楽・川越氷川祭の山車行事があるほか、熊谷うちわ祭など観光行事も各地で行われる。
上尾市
朝霞市
入間郡
入間市
大里郡
桶川市
春日部市
加須市
川口市
川越市
北足立郡
北葛飾郡
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行田市
久喜市
熊谷市
鴻巣市
越谷市
児玉郡
さいたま市
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幸手市
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草加市
秩父郡
秩父市
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所沢市
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比企郡
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ふじみ野市
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三郷市
南埼玉郡
八潮市
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蕨市

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

埼玉県

関東地方西部中央に位置する県。内陸県で、山地面積がおよそ3分の1、残りの3分の2を平地が占める。主な河川は、荒川・利根川。夏に蒸し暑く、冬に乾燥する。快晴日数が多く、風水害も少ない。農業・機械工業が盛ん。県花は、サクラソウ。県木は、ケヤキ。県鳥は、シラコバト。県魚は、ムサシトミヨ。県蝶は、ミドリシジミ。

[埼玉県のブランド・名産品]
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出典|日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について | 情報

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