蛟龍(読み)こうりゅう

精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐りゅう カウ‥【蛟龍】

〘名〙 (「りゅう」は「龍」の慣用音) =こうりょう(蛟龍)
※御伽草子・蓬莱物語(室町時代物語集所収)(室町末)下「あるとき、かうりう、水の上にうかび出たり。かうべは、獅子のかしらに似て、つのおひ、かみみだれ」

こう‐りょう カウ‥【蛟龍】

〘名〙
① 中国古代の想像上の動物。水中に潜み、雲雨に会えば、それに乗じて天上に昇って龍になるとされる。みずち。こうりゅう。
※太平記(14C後)二〇「蛟龍は常に保深淵之中。若遊浅渚漁網釣者之愁」 〔荘子‐秋水〕
② (天上に昇って龍になる前のものが①であるところから) 時運にめぐり会わないで実力を発揮し得ないでいる英雄や豪傑をたとえていう。こうりゅう。
※明徳記(1392‐93頃か)中「蛟竜三冬に蟄居しき。一陽来覆の天を待」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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