蜂須賀正氏（読み）ハチスカ マサウジ

20世紀日本人名事典

蜂須賀 正氏
ハチスカ マサウジ

昭和期の鳥類学者,探検家 日本鳥類保護連盟会長;貴院議員。

生年

明治36(1903)年2月15日

没年

昭和28(1953)年5月14日

出生地

東京市

出身地

徳島県

学歴〔年〕

ケンブリッジ大学動物学専攻〔昭和2年〕卒

学位〔年〕

理学博士〔昭和27年〕

経歴

旧徳島藩主・蜂須賀家の18代当主。幼年期から生物に興味を持ち、大正9年渡英、ケンブリッジ大学で動物学を学び、以後通算18年外国生活を送る。この間、アイスランド、エジプト、コンゴ、フィリピンなどで鳥獣の調査を行い、昭和27年「絶滅鳥ドードーの研究」で学位を受ける。狩猟家と探検家も兼ねた。日本生物地理学会会頭、日本鳥学会誌「鳥」編集委員、日本鳥類保護連盟会長を歴任。この間、8年侯爵襲封後、貴院議員となり、18年まで務めた。主著に「ドードーとその一族」「日英鳥目録」「フィリピン群島の鳥類相」「埃乃産鳥類」「世界の涯」「南の探検」「海南島鳥類目録」など。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

蜂須賀正氏 はちすか-まさうじ

1903－1953　昭和時代の動物学者。
明治36年2月15日生まれ。もと阿波(あわ)徳島藩主の蜂須賀家18代。フィリピンなど海外の鳥類や絶滅鳥ドードーを研究。日本生物地理学会会頭,日本鳥類保護連盟会長などをつとめた。昭和28年5月14日死去。50歳。東京出身。ケンブリッジ大卒。著作に「世界の涯(はて)」など。

出典　講談社