蝋梅(読み)ロウバイ

デジタル大辞泉 「蝋梅」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ばい〔ラフ‐〕【×蝋梅/×臘梅】

ロウバイ科の落葉低木。高さ2~4メートル。葉は卵形で、対生する。1、2月ごろ葉より先に、香りのある花を開く。花被は外層が黄色光沢があり、内層が紫褐色。中国原産で、観賞用。からうめ。 冬》「―や枝まばらなる時雨ぞら/竜之介

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関連語 名詞 出典 実例

精選版 日本国語大辞典 「蝋梅」の意味・読み・例文・類語

ろう‐ばいラフ‥【蝋梅・臘梅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ロウバイ科の落葉低木。中国原産で、江戸初期に朝鮮を経て渡来し、観賞用に植栽される。高さ約三メートル内外。葉は対生し、卵形で両面ともざらつく。早春、葉に先だって、径約二センチメートルの芳香のある六弁花が多数下向きに咲く。花被が多く内層は暗紫色で外層は黄色。漢名、蝋梅。からうめ。ナンキンうめ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「谷が名をつけて蝋梅と云て人が賞玩するぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)五)
  3. 香木の名。分類は寸聞多羅(スモタラ)。香味は酸甘辛。六十一種名香の一つ。〔建部隆勝香之筆記(香道秘伝所収)(1573)〕

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