普及版 字通 「蠕」の読み・字形・画数・意味
15画
(異体字)蠕
20画
[字訓] うごめく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(ぜん)。〔説文〕十三上に「動くなり」とあり、前をあげ、後ろを進めて爬行(はこう)することをいう。字はまた蠕(ぜん)に作る。・需に従う字に、声義に通ずるものが多く、ともに懦弱(だじやく)・蠕動(ぜんどう)の意がある。
[訓義]
1. うごめく、すこしうごく。
2. 虫がうごくさま。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 モモホドキ・ウゴク・ミミズ
[語系]
・・njiuanは同声。(ぜん)・(ぜん)は髀間の肉の柔らかく感じやすいところをいう。
[熟語]
行▶・蠢▶・▶・蛇▶・動▶
[下接語]
惴
蠕
20画
(異体字)
15画
[字訓] うごめく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は需(じゅ)。〔説文〕十三上虫部に「(ぜん)は動くなり」とあり、蠕は同声。蠕・の関係は懦・の関係と同じく、その異文とみてよい。蠕は虫のうごめくさまをいう。
[訓義]
1. うごめく、うごく。
2. 虫のゆくさま、虫のはうさま。
[熟語]
蠕行▶・蠕蠕▶・蠕虫▶・蠕動▶・蠕蠕▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報