血債協定(読み)けっさいきょうてい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「血債協定」の意味・わかりやすい解説

血債協定
けっさいきょうてい

1967年9月 21日クアラルンプール,シンガポールで,日本とマレーシア,シンガポール両国間で署名された協定。「血の債務」といわれ,第2次世界大戦最後の戦後処理とされたもの。大戦中,シンガポールとマレーシアで旧日本軍が殺害した中国人に対する補償として両国が要求していたが,シンガポールには有償・無償計 2500万マラヤドル (約 30億円) ,マレーシアには新造貨物船2隻 (約 2500万マラヤドル) を渡すことで交渉がまとまり,協定が署名された。シンガポールとは早く基本的合意ができていたが,マレーシアとの交渉は同年8月 16日,日本側との調印前日マレーシア閣議が署名に反対,難関に逢着し,佐藤栄作首相の同国親善訪問を控えていたので,日本側が譲歩して協定が成立した。

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