行くに径に由らず(読み)ユクニコミチニヨラズ

デジタル大辞泉 「行くに径に由らず」の意味・読み・例文・類語

くにこみちらず

《「論語雍也ようやから》裏道小道などを通らない。常に正道を歩いて公明正大であることのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「行くに径に由らず」の解説

行くに径に由らず

安易な方法を採らず、時間はかかっても公正な方法でものごとに取り組むことのたとえ。

[使用例] 学問も同様、大道を歩まなければものにならない。〈略〉「行くに径に由らず、大道を歩め」とは、幾回となくお聞きした様に記憶している[鎌田正*大漢和辞典と我が九十年|2001]

[由来] 「論語よう」に見える、孔子弟子ゆうのことばから。ある町の長官となった子游が、部下の一人の折り目正しい働きぶりを、「『行くに径に由らず(外を歩くときは抜け道を通ることはなく)』、仕事の用事があるとき以外は、私の部屋にやって来ようとはしません」と高く評価しています。

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