大漢和辞典(読み)ダイカンワジテン

デジタル大辞泉 「大漢和辞典」の意味・読み・例文・類語

だいかんわ‐じてん【大漢和辞典】

漢和辞典。15巻。諸橋轍次著。昭和18年(1943)に1巻を刊行するが空襲により組版消失中絶。昭和30年(1955)に復刊1巻を発刊、以降5年かけて12巻と索引1巻を刊行。収録親字数約5万、熟語数約53万。平成2年(1990)に語彙索引、平成12年(2000)に補巻が刊行された。

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精選版 日本国語大辞典 「大漢和辞典」の意味・読み・例文・類語

だいかんわじてん【大漢和辞典】

  1. 漢和字典。本文一二巻と索引一巻。諸橋轍次著。大修館書店刊。昭和一八年(一九四三)に一巻を出して、戦争で中絶。同三〇年に復刊第一巻を出し、同三四年に一二巻完結。同三五年索引刊。収録親字数四万八九〇二字。平成二年(一九九〇)語彙索引(東洋学術研究所編)刊。同一二年に補巻が刊行され、親字八〇二字と熟語三三〇〇〇余語が追加された。

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改訂新版 世界大百科事典 「大漢和辞典」の意味・わかりやすい解説

大漢和辞典 (だいかんわじてん)

諸橋轍次(もろはしてつじ)(1883-1982)の著になる代表的な漢和辞典。大修館書店発行。全13巻(本文12巻,索引1巻)。B5判約1万5000ページ。親文字4万9964字(《康煕字典》の4万2174字より字数が多いのは,新字・略字などを入れたため),熟語数約52万6500(《佩文韻府(はいぶんいんぷ)》は42万),挿図約2800。第1巻の刊行は1943年で,やがて第2巻が刊行されようとするころ,第2次世界大戦の戦災のため,組版全部を焼失した。戦後,新たに版を起こし,55年に復刊第1巻を発行,60年,最後の13巻目の索引が発行された。その間,著者は過労のため視力をそこない,ほとんど失明状態になった。著者の助手となった人は約90人,出版に関係した延べ人員は25万8000人といわれる。著者は本辞典をはじめとする漢文学研究の業績により1965年に文化勲章を受けた。なお,縮写版(A5判)も1966-68年に刊行された。
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百科事典マイペディア 「大漢和辞典」の意味・わかりやすい解説

大漢和辞典【だいかんわじてん】

諸橋轍次(もろはしてつじ)著の漢和辞典。大修館書店刊。全13巻(うち索引1巻)。1943年第1巻が刊行されたが,戦災により中止。戦後1955年―1960年に刊行された。収録する親文字4万9964字,熟語約52万6500語に及び,用語例の豊富さと出典の確かな点で,なお高い評価をうけている。
→関連項目漢和辞典

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世界大百科事典(旧版)内の大漢和辞典の言及

【辞書】より

…1928),《新字鑑》(塩谷温編。1938),《大漢和辞典》13巻(諸橋轍次編。1955‐60),白川静《字統》(1984)などがある。…

※「大漢和辞典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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