日本歴史地名大系 「行伝寺」の解説 行伝寺ぎようでんじ 埼玉県:川越市川越城下行伝寺門前町行伝寺[現在地名]川越市末広町朝田山と号し、日蓮宗。日蓮像を安置する(本尊は日蓮題目)。永和年中(一三七五―七九)の創立で、開山は池上本門寺四世の日山。前身は徳治元年(一三〇六)荏原正安がのちの川越城の地に建立した小庵という。のち松山(まつやま)城(現吉見町)城主上田氏の庇護により朝田山行伝寺と公称。天文年中(一五三二―五五)に松郷(まつごう)に移転したが、元和五年(一六一九)火災で類焼し、翌六年に現在地に移建された。現本堂は文化九年(一八一二)の建立という(文化一四年「本堂上棟棟札裏書」寺蔵)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by