円行(読み)えんぎょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「円行」の解説

円行(1) えんぎょう

799-852 平安時代前期の僧。
延暦(えんりゃく)18年生まれ。真言宗。入唐(にっとう)八家のひとり。はじめ華厳(けごん)をまなび,のち空海に師事。承和(じょうわ)5年円仁らと唐(中国)にわたり,青竜寺の義真から灌頂(かんじょう)をうける。翌年経典,密壇道具などをもって帰国。山城(京都府)霊巌寺をひらき,四天王寺の初代別当となった。仁寿(にんじゅ)2年3月6日死去。54歳。京都出身。著作に「金剛界記」「霊巌口伝」など。

円行(2) えんぎょう

?-? 平安時代後期,白河天皇皇子
行尊弟子となり,園城(おんじょう)寺にはいる。長承元年(1132)法眼(ほうげん)となった。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の円行の言及

【請来目録】より

…常暁(838‐839年在唐)の求法は揚州に限られるが,経典61巻,図像や法具類が記される。円行(838‐839年在唐)は空海の弟子で,長安青竜寺等に赴き聖教123巻,仏舎利,付嘱物,仏像,曼荼羅,法具を得ている。円仁(838‐847年在唐)は長安,五台山,揚州の各地で求得した聖教類802巻,曼荼羅,図像,高僧像などを列記した総目録と,2種の揚州の目録を作成している。…

※「円行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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