衡門(読み)コウモン

デジタル大辞泉 「衡門」の意味・読み・例文・類語

こう‐もん〔カウ‐〕【衡門】

2本の柱に横木をかけ渡しただけのそまつな門。転じて、貧しい者または隠者住居をいう。冠木門かぶきもん

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精選版 日本国語大辞典 「衡門」の意味・読み・例文・類語

こう‐もんカウ‥【衡門】

  1. 〘 名詞 〙 二本の柱に冠木(かぶき)を渡しただけの門。転じて、隠者の住居または貧者の住居をいう。冠木門(かぶきもん)
    1. [初出の実例]「不斯須母不存、悲哉早別老衡門」(出典扶桑集(995‐999頃)七・五嘆吟〈源順〉)
    2. [その他の文献]〔詩経‐陳風・衡門〕

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普及版 字通 「衡門」の読み・字形・画数・意味

【衡門】こう(かう)もん

かぶき門の粗末な家。〔詩、陳風、衡門〕衡門の下 以て棲遲(せいち)(楽しく遊ぶ)すべし

字通「衡」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の衡門の言及

【門】より

…文献的には室町時代までさかのぼるが,できたのは鎌倉時代ころであろう。 冠木(かぶき)門は2本の門柱の上に横木をのせたもので,〈衡門〉ともいわれ,上土門とともに武家の屋敷に用いられた。釘貫(くぎぬき)門は2本の門柱の上部に貫を通したもので,冠木門と似ているので,現在では混同されている。…

※「衡門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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