裏山吹(読み)ウラヤマブキ

デジタル大辞泉 「裏山吹」の意味・読み・例文・類語

うら‐やまぶき【裏山吹】

かさねの色目の名。表は黄、裏は紅。一説に、裏は萌葱もえぎ青色などともする。冬から春にかけて使用

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「裏山吹」の意味・読み・例文・類語

うら‐やまぶき【裏山吹】

  1. 〘 名詞 〙(かさね)色目の名。表は黄、裏は黄味のある紅。冬から春にかけて若い人が用いた。女房の襲もこれを五衣(いつつぎぬ)とし、単(ひとえ)を青とする(満佐須計装束抄(1184))。一説に表は黄、裏は紅(桃花蘂葉(1480))。また、表は黄、裏は萌葱(もえぎ)、または紅(物具装束鈔(1412頃か))。
    1. [初出の実例]「内侍の娘、うらやまぶきども三つにて、ひとへどもみな打ちたり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)根合)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android