補酵素Q(読み)ホコウソキュー(英語表記)coenzyme Q

デジタル大辞泉 「補酵素Q」の意味・読み・例文・類語

ほこうそ‐キュー〔ホカウソ‐〕【補酵素Q】

《Qは、キノン(quinone)の頭文字》⇒ユビキノン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「補酵素Q」の意味・わかりやすい解説

補酵素Q
ほこうそキュー
coenzyme Q

CoQ と略記。電子伝達系の一成分で,チトクロムbの上手に位置する。コハク酸,脂肪酸 CoA ,グリセロールリン酸などからくる水素は CoQ の位置で,電子伝達主鎖に流入する。 CoQ 本体は,ベンゾキノンに,-(CH2-CH=C・CH3-CH2-)nH   (n=6~10) という長い側鎖を含む各種の基が置換した化合物であり,脂溶性。初め肝臓から分離され,どこにも遍在する ubiquitousキノン quinoneという意味でユビキノンと命名され,やがて酸化還元補酵素としての役割が注目されて,キノンにちなんで CoQ と書かれるようになった。

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栄養・生化学辞典 「補酵素Q」の解説

補酵素Q

 C59H90O4 (coenzyme Q10)(mw863.37).

 ユビキノンともいう.呼吸鎖の必須成分で,脂溶性の電子伝達の補酵素.チロシン材料体内で合成される.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

化学辞典 第2版 「補酵素Q」の解説

補酵素Q
ホコウソキュー
coenzyme Q

[同義異語]ユビキノン

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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