着物の模様付けの一種。江戸時代も後半期に入ると、女子の服飾のなかで帯の占める役割がしだいに大きくなり、幅広い帯を大きく背後で結ぶことが一般化した。この結果、着物の模様の位置がしだいに裾(すそ)に下がり、ついには褄から裾にかけてだけ模様を描き、あとは無地のまま残す意匠が一つの定型となった。これを褄模様、あるいは江戸褄模様という。なお、褄模様のうち、衿(えり)から肩にかけて高い位置に模様を置いたものを、とくに島原褄とよんでいる。
褄模様は1754年(宝暦4)版の『雛形千歳草(ひながたちとせぐさ)』にすでに見受けられるが、これが大流行したのは明和(めいわ)~天明(てんめい)年間(1764~1789)で、1769年(明和6)には『褄模様吾妻(あづま)雛形』上中下3冊が出版され、さらに1785年(天明5)版の『当地都雛形』では、上中下の95図中、実にこの模様を82図も載せていることによっても、当代の流行ぶりがうかがい知られる。
[村元雄]
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