(読み)ホウ

精選版 日本国語大辞典 「褒」の意味・読み・例文・類語

ほう【褒】

  1. 〘 名詞 〙 ほめること。善をすすめ美をほめたたえること。
    1. [初出の実例]「善を為せば心に慊きの褒ありて」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉四)

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普及版 字通 「褒」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(旧字)襃
17画

[字音] ホウ(ハウ)
[字訓] ころも・ほめる

[説文解字]

[字形] 形声
旧字は襃に作り、孚(ふ)声。孚は乳子の象。襟もとをゆるめる意があり、褒大の意となる。褒は略体。〔説文〕八上に「衣、裾(はくきよ)なるものなり」とあり、裾(すそ)の広い衣。褒衣博帯は、漢代の儒家服装であった。〔玉〕に「美を揚ぐるなり」とあって、褒賞することをいう。〔礼記、雑記上〕に、褒衣を賜うて、はじめて夫人内子となることがみえ、そこからその意が生じたのであろう。

[訓義]
1. ころも、ふところの大きな衣。
2. 大きい、ひろい、ゆるやか。
3. ほめる、たまわる。
4. (ふ)・(ほう)と通じ、あつめる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕襃 ホム・コロモノソデ・ホマレ・コロモ・ヒロキソデ 〔字鏡集〕襃 コロモノソデ・ホム・ノボル・ホマレ

[熟語]
褒衣・褒異褒慰・褒嘉褒挙・褒・褒顕褒讚褒賜褒錫・褒袖褒升褒称褒奨・褒賞褒崇・褒然・褒善褒贈・褒大褒懲・褒・褒・褒典褒拝・褒罰・褒美・褒表褒貶・褒褒揚褒賚褒励
[下接語]
栄褒・過褒・嘉褒・称褒・飾褒・崇褒・旌褒・褒・嬖褒

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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