デジタル大辞泉 「褪せる」の意味・読み・例文・類語
あ・せる【×褪せる/▽浅せる】
1 (褪せる)もとの色やつやが薄くなる。色がさめる。退色する。「日に焼けて染色が―・せる」
2 (褪せる)盛んだったものが衰える。もとの勢いが失せる。「才気が―・せる」「―・せた思い出」
3 (浅せる)川や海などの水がかれる。
「山は裂け海は―・せなん世なりとも君にふた心わがあらめやも」〈金槐集〉
[用法]あせる・さめる――「カーテンの色があせて(さめて)しまった」などでは相通じて用いられる。◇「あせる」は「花の色があせた」「色あせた恋」のように、光線や時間のために、色彩などが薄らぐことをいう。これらの場合は、「さめる(褪める)」と置き換えられない。◇「さめる」は「色のさめた制服」「夏の日焼けもようやくさめた」のように、染色などが薄くなり、地色に近くなることをいう。「日焼け」などでは「あせる」は用いない。
[類語]色褪せる・褪める・退色・色落ち・洗い晒し