日本歴史地名大系 「西下条村」の解説 西下条村にししもじようむら 山梨県:甲府市旧巨摩郡地区西下条村[現在地名]甲府市西下条町大津(おおつ)村の東、中条(なかじよう)村の南にある。東寄りを荒(あら)川が南流する。同川東岸の山梨郡東下条村とは元来一村であったが、川の流路変更に伴い二村になったという(甲斐国志)。当村の耕地は同川対岸にも多い。家居は大津村境に南北に長く並び、南方荒川・濁(にごり)川が笛吹川に合流する地帯に当村の飛地落尻(おつじ)(現穏池)があった。文安二年(一四四五)一一月一五日の武田信重寺領目録写(甲斐史料集成稿)に向嶽(こうがく)寺(現塩山市)領のうちとして「胡(ママ)摩郡下条番匠在家」が記される。永禄四年(一五六一)の番帳に「下条のねき」がみえ、府中八幡宮への勤番が命じられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by