西塔北谷(読み)さいとうきただに

日本歴史地名大系 「西塔北谷」の解説

西塔北谷
さいとうきただに

釈迦しやか堂の北にある瑠璃るり堂を谷の本堂とし、五別所の一つくろ谷の青龍せいりゆう寺がある。旧跡鎮守の山王社や如法経堂をはじめ、忠尋所住の東陽とうよう坊、法然所住の法然ほうねん坊、弁慶所住の武蔵むさし坊などが知られ、また鞍馬くらま(現京都市左京区)の毘沙門天影向の霊場を伝える正観しようかん院、竹生ちくぶ(現東浅井郡びわ町)の弁財天影向の地という乗実じようじつ(のち即心院)、北峰回峰石泉坊流の行門室であった正教しようきよう坊などがある(比叡山堂舎僧坊記・山門堂舎由緒記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android