20世紀日本人名事典 「西本省三」の解説
西本 省三
ニシモト ショウゾウ
明治〜昭和期の中国研究家,ジャーナリスト
- 生年
- 明治11(1878)年11月20日
- 没年
- 昭和3(1928)年5月8日
- 出生地
- 熊本県菊池郡瀬田村大林
- 別名
- 号=白川
- 学歴〔年〕
- 東亜同文書院〔明治36年〕卒
- 経歴
- 郷士の子に生れ、済々黌に学び、明治32年新設の南京同文書院(のち東亜同文書院)に留学。日露戦争には通訳として従軍。戦後、東亜同文書院の中国語教員となる。清朝の儒家・沈子培に師事。44年辛亥革命に際して上海に春申社をおこし、雑誌「上海」を創刊、同誌を主宰して16年間にわたって反革命の論陣をはり、革命後の中国を偽国家と目して孫文らを攻撃した。その傍ら、日森虎雄ら多くの中国通を育てた。著書に満州皇帝に献じた大著「康煕大帝」のほか「支那思想と現代」「現代支那史的考察」「大儒沈子培」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報