西社町(読み)にしやしろちよう

日本歴史地名大系 「西社町」の解説

西社町
にしやしろちよう

上京区廬山寺通大宮西入三丁目

町のほぼ中央を東西に廬山寺ろざんじ通が通り、町の東は智恵光院ちえこういん通。

中世、町の東に廬山ろざん寺があったが応仁の乱で焼亡し、天正年間(一五七三―九二)に現在地(上京区北之辺町)に移転。

町名は、寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「西社丁」とみえるのが早く、正徳・享保間(一七一一―三六)京大絵図には「いぬい丁」とある。町名は町の東方(社横町)にある櫟谷七野いちいだにななの神社の西に位置するからという(坊目誌)

明治維新前は上古京下西陣組の社四町組に属し、四六軒役を負担。

町の北東にある真教しんきよう寺は浄土宗知恩院(現東山区)に属し、山号は松久山。「坊目誌」によれば、慶長四年(一五九九)、僧典故の開基で、もと天台宗延暦寺の末寺であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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