日本歴史地名大系 「西郷寺」の解説 西郷寺さいごうじ 広島県:尾道市後地村西郷寺[現在地名]尾道市東久保町浄土寺(じようどじ)山西側の一部を占める西郷寺山の麓にあり、智月山等持院と号し、時宗。「西江寺」とも記す。本尊阿弥陀如来立像は足利尊氏の陣中念持仏と伝える。「尾道志稿」によると、正慶年中(一三三二―三四)遊行六代他阿一鎮の開基で、もと獅子山と号したという。文和二年(一三五三)二代住持託何の発願により建立された本堂は、現存する時宗寺院最古のもので国指定重要文化財。本堂正面に「文和三年正月七日遊行第七書」の裏書銘をもつ「西江寺」の扁額を掲げる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by