朝日日本歴史人物事典 「西郷小兵衛」の解説
西郷小兵衛
生年:弘化4.10.11(1847.11.18)
幕末維新期の軍人。名は隆武,はじめ彦吉と称した。鹿児島城下下加治屋町生まれ。西郷隆盛の3弟。16歳のとき御代官所に勤務したが兄隆盛の罪により勤方差控となった。戊辰戦争には兄弟4人揃って出陣して功を立てた。翌年,京都の陽明学者春日潜庵に入門,明治5(1872)年上京して洋学と漢学を学んだ。征韓論後帰郷し加世田郷の副区長となった。西南戦争では薩軍の一番大隊一番小隊長として出軍。高瀬の戦で敵弾を受けて戦死した。<参考文献>『西郷隆盛全集』6巻
(原口泉)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報