西高東低の気圧型(読み)せいこうとうていのきあつがた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西高東低の気圧型」の意味・わかりやすい解説

西高東低の気圧型
せいこうとうていのきあつがた

中国大陸など日本の西方に高気圧が,日本の東海上に低気圧がある気圧配置型。冬の代表的な気圧配置で,その特徴は,日本を通る等圧線がだいたい南北方向に走り,しかも等圧線の間隔が狭いことである。主風向は北西。冬季シベリアに発達した寒気が大規模に極地方から大陸へ南下し,さらにアジア東岸に流れ出すために起こる。この気圧配置のときは日本海側は雨か雪になり,太平洋側は晴天になる。持続性があるため,日本海側では雨や曇雨天が続き,太平洋側は晴天続きの天気になる。中国北東部や朝鮮半島でいわれる三寒四温は,この気圧配置をもたらす大陸高気圧勢力に 1週間程度の周期強弱があることを示している。(→南高北低の気圧型

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