西高東低の気圧型(読み)せいこうとうていのきあつがた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西高東低の気圧型」の意味・わかりやすい解説

西高東低の気圧型
せいこうとうていのきあつがた

中国大陸など日本の西方に高気圧が,日本の東海上に低気圧がある気圧配置型。冬の代表的な気圧配置で,その特徴は,日本を通る等圧線がだいたい南北方向に走り,しかも等圧線の間隔が狭いことである。主風向は北西。冬季シベリアに発達した寒気が大規模に極地方から大陸へ南下し,さらにアジア東岸に流れ出すために起こる。この気圧配置のときは日本海側は雨か雪になり,太平洋側は晴天になる。持続性があるため,日本海側では雨や曇雨天が続き,太平洋側は晴天続きの天気になる。中国北東部や朝鮮半島でいわれる三寒四温は,この気圧配置をもたらす大陸高気圧勢力に 1週間程度の周期強弱があることを示している。(→南高北低の気圧型

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 南高北低

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android