覗機関(読み)のぞきからくり

改訂新版 世界大百科事典 「覗機関」の意味・わかりやすい解説

覗機関 (のぞきからくり)

大道芸一種江戸では〈のぞき〉,上方では〈からくり〉とも呼んだ。絵解きを見世物化したもので,看板絵で飾った1間(約1.8m)ほどの箱の下にあるレンズをのぞき,ひもを操作して次々に変わる絵を見る。説明は独特の〈からくり節〉で,男女の掛合いの場合もある。絵は極彩色で地獄極楽のようすを見せるのが古く,やがて流行の当り狂言を独自に脚色して人気を集めた。最後に華やかな吉原花魁(おいらん)道中を見せるのもきまりで,明治期には日清戦争や日露戦争の戦記物が加わり,のちに〈肉弾三勇士〉なども題材とされた。縁日祭礼などで人気を集めたが,現在はほとんど見かけなくなった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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