覚王寺(読み)かくおうじ

日本歴史地名大系 「覚王寺」の解説

覚王寺
かくおうじ

[現在地名]茅部郡南茅部町字臼尻

弁天べんてん島対岸にある曹洞宗寺院。正法山と号し、本尊釈迦如来。創建は寛政一二年(一八〇〇)箱館高龍こうりゆう寺一一世禅海を開基竜宮りゆうぐう庵と号したことに始まる(渡島国地誌提要)臼尻うすじり竜宮庵が造立された頃、葬儀は住職不在のため十分に営まれず、戒名のないままの墓石が建てられていた。字川汲かつくみの日蓮宗龍王りゆうおう寺の本堂裏の「文化八年の三之助」の墓はそれを物語っている。安政三年(一八五六)の竜宮庵宛書付一札之事は葬祭執行を求めた上申書である(南茅部町史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android