親荷星(読み)オヤニナイボシ

デジタル大辞泉 「親荷星」の意味・読み・例文・類語

おやにない‐ぼし〔おやになひ‐〕【親荷星/親担星】

二十八宿の一、心宿和名。→しん

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精選版 日本国語大辞典 「親荷星」の意味・読み・例文・類語

おやにない‐ぼしおやになひ‥【親荷星・親担星】

  1. [ 一 ] さそり座の主星アンタレスをいう。その左右にある二星を老父母にみたて、孝行息子両親をになっている姿にみたてていう。
  2. [ 二 ] 二十八宿の一つ。心宿の和名。→心(しん)[ 二 ]
  3. [ 三 ] 地方によって、オリオン座中心三星、また、わし座彦星を中心とした三星をいう。オリオン座の場合は、からすきとも。〔物類称呼(1775)〕

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世界大百科事典(旧版)内の親荷星の言及

【星】より

…ポリネシア民族にも類似の伝説がある。 親荷星(おやにないぼし)オリオン座の三つ星の中央のεを孝行むすこ,左右のδ,ζをむすこのになう両親とみなした和名。江戸時代安永期(1772‐81)の《物類称呼》にも関西の方言とあり,今日でも兵庫,三重,静岡,長野などの地方で呼ばれ,ときに〈親かつぎ星〉〈親孝行星〉ともいわれる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」