角海浜村(読み)かくみはまむら

日本歴史地名大系 「角海浜村」の解説

角海浜村
かくみはまむら

[現在地名]巻町角海浜

角田かくだ弥彦やひこ山系の角田山と多宝たほう山のほぼ中間の西側、日本海に面し、三方丘陵に囲まれた狭隘な砂浜にある集落。元禄(一六八八―一七〇四)頃から海岸の決壊が始まり、幕末から昭和初期まで続き、離村と過疎化が進み、現在村落は消滅して、東北電力の原子力発電所建設が進められている。

真宗大谷派城願じようがん寺所蔵の天正一八年(一五九〇)の文書に「右かくミ浦やすミの事任佗言四年ニ相定候間、弥かせぎ、人をもあつめへき者也」とあり、文禄三年(一五九四)上杉景勝のもとで佐渡代官を勤めた籠島なる人物から藤兵衛・次郎兵衛の二人に宛てたものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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