言消す(読み)イイケス

デジタル大辞泉 「言消す」の意味・読み・例文・類語

いい‐け・す〔いひ‐〕【言(い)消す】

[動サ五(四)]
1 他人の言葉を否定する。
「私の言うのを自暴やけに―・そうとした」〈近松秋江・疑惑〉
2 前言を取り消す。「失言をあわてて―・す」
3 悪く言う。非難する。
「古きを大袈裟おおげさに、新しきを訳も無く―・す気質かたぎの老人としよりさえ」〈露伴・五重塔〉

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精選版 日本国語大辞典 「言消す」の意味・読み・例文・類語

いい‐け・すいひ‥【言消】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ① 他人の言葉を打ち消す。言葉で、ある事柄を打ち消す。いいけつ。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「祝言の咄が出たらいひけしてくださんせと」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中)
  3. ② 自分の前言を言い替える。前言を取り消す。
    1. [初出の実例]「お貞はみづから其言過しを恥ぢたる色あり。『これは談話(はなし)さ』と口軽に言消(イヒケ)して」(出典:化銀杏(1896)〈泉鏡花〉一〇)
  4. ③ 非難する。価値を認めないで悪く言う。けなす。いいけつ。
    1. [初出の実例]「君は小説を能く知らんから一と口に戯作(げさく)と言消して了うが」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉貧書生)

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