触回る(読み)フレマワル

デジタル大辞泉 「触回る」の意味・読み・例文・類語

ふれ‐まわ・る〔‐まはる〕【触(れ)回る】

[動ラ五(四)]
方々へ言い触らして歩く。吹聴ふいちょうして回る。「村中に噂を―・る」
触れを伝えてあちこち歩く。
廻文を以て東八箇国を―・るに」〈太平記三一
[類語]言い触らす言い散らす触れ歩く提灯を持つ触れ込む触れ込み吹聴

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「触回る」の意味・読み・例文・類語

ふれ‐まわ・る‥まはる【触回】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 触れを伝えて歩く。知らせ回る。
    1. [初出の実例]「廻文を以て東八箇国を触廻(フレマハ)るに、同心の一族八百人に及べり」(出典:太平記(14C後)三一)
  3. ふいちょうして歩く。言いふらして歩く。ふれまわす。
    1. [初出の実例]「我と身の事を国中に触(フレ)まはり」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)四)

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