計算器(読み)ケイサンキ(その他表記)The Adding Machine

デジタル大辞泉 「計算器」の意味・読み・例文・類語

けいさんき【計算器】[戯曲]

《原題The Adding Machineライス戯曲。7幕。1923年、ニューヨークにて初演表現主義手法による社会風刺劇。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「計算器」の意味・わかりやすい解説

計算器
けいさんき
The Adding Machine

アメリカの劇作家、エルマー・ライスの表現主義風の幻想的風刺劇。7場。1923年、前衛劇団「シアター・ギルド」によりニューヨーク市で初演。しがないサラリーマン、ゼロ氏は口やかましい女房に耐えつつも25年間無欠勤のデパート計算係。その彼も新型計算器導入による首切り宣告で、思わず社長を殺す。自宅でパーティー最中に逮捕され、冷淡な法廷で裁かれ処刑されるが、思いもかけぬ楽園に送られ、後追い自殺した元同僚の平凡な女とのつかのまの愛を初めて楽しむ。その後、楽園でも計算器に取り組むが、希望もない単調な繰り返し人生に備えて魂を再修理され、新計算器係としてむりやり現世に戻される。

[森 康尚

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