設備信託(読み)せつびしんたく(その他表記)equipment trust

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「設備信託」の意味・わかりやすい解説

設備信託
せつびしんたく
equipment trust

設備のメーカー,その販売商社 (委託者兼受益者) が信託銀行 (受託者) に設備を信託し,受託者はその設備をユーザーに賃貸および売却することによって受益者に元本 (売却代金) と収益金を交付するものである。対象となる設備は鉄道車両船舶,航空機,自動車などの動産や,ビルディング百貨店,ホテルなどの不動産で,前者動産信託または動産設備信託 (具体的には車両信託船舶信託,コンピュータ信託など) ,後者不動産信託 (同様に建物信託,ホテル信託など) と呼ばれ,これらを総称して設備信託という。もともとアメリカで発明された制度であるが,日本では 1956年の地下鉄の車両信託が最初で,以後急速に発展した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android