調物(読み)チョウモツ

デジタル大辞泉 「調物」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐もつ〔テウ‐〕【調物】

調みつぎとして納める品物。みつぎもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「調物」の意味・読み・例文・類語

しらべ‐もの【調物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 必要な知識を得るために調べること。特に、学問、研究のための下調べや調査。
    1. [初出の実例]「種々うごうごとたのまれ候未進の書もの多く、且、しらべもの等も有之」(出典:小津桂窓宛馬琴書簡‐天保四年(1833)一月一四日)
    2. 「校長は卓(テーブル)に向って何か書類の調物(シラベモノ)をして居たが」(出典田舎教師(1909)〈田山花袋〉九)
  3. 箏曲の種類。「六段の調」などのように数段で構成される器楽曲段物(だんもの)

ちょう‐もつテウ‥【調物】

  1. 〘 名詞 〙 調としておさめる品物。みつぎもの。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「調物」の意味・わかりやすい解説

調物
しらべもの

箏曲(そうきょく)の分類名。段物(だんもの)の別称歌曲ではなく箏(こと)を調べるもの(練習曲)として作曲されたもの。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「調物」の意味・わかりやすい解説

調物 (しらべもの)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android