諸点(読み)モロテン

デジタル大辞泉 「諸点」の意味・読み・例文・類語

もろ‐てん【諸点】

歌の評点で、左右の肩に打つ点。
漢文訓点をつけるとき、送り仮名返り点との両方をつけること。→片点

しょ‐てん【諸点】

多くのいろいろな箇所

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精選版 日本国語大辞典 「諸点」の意味・読み・例文・類語

もろ‐てん【諸点・両点】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 和歌の評点で、左右の肩に打つ点。
    1. [初出の実例]「能々御覧じわけて御点申請べく候。片点諸点いますこしの事も大切也」(出典:土御門院御百首(1216))
  3. 漢文の訓点のつけ方で、左側に返り点、右側に送りがなを付すること。また、その点。⇔片点(かたてん)

しょ‐てん【諸点】

  1. 〘 名詞 〙 多くのいろいろな箇所。
    1. [初出の実例]「折柄質問に来し書生に向ひ法理学の諸点(ショテン)を講ずるを聴くに」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)

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