豊田一男(読み)トヨダ カズオ

20世紀日本人名事典 「豊田一男」の解説

豊田 一男
トヨダ カズオ

昭和・平成期の洋画家 北関東造形美術専門学校教諭。



生年
明治42(1909)年6月13日

没年
平成1(1989)年12月25日

出生地
北海道札幌市

出身地
群馬県

学歴〔年〕
東京美術学校師範科〔昭和6年〕卒

経歴
北海道札幌市に生まれるが、間もなく群馬県に移る。昭和6年に東京美術学校師範科を卒業後、洋画家として立ち、9年「詩人Sの像」で二科展に初入選。12年自由美術家協会が創設されると、その第一回展に「無題」を出品し、22年に同会員となった。39年同会を退会し、主体美術協会創立に参加。制作活動の傍ら、高崎女子高等学校や北関東造形美術専門学校の教師も務めるなど、図画教育にも尽力。ユーモラスな作風静物画を得意とした。また、詩文にもすぐれ、著書に「絵のある風景」「豊田一男詩集」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「豊田一男」の解説

豊田一男 とよだ-かずお

1909-1989 昭和-平成時代の洋画家。
明治42年6月13日生まれ。昭和9年二科展で「詩人Sの像」が初入選。12年自由美術家協会展に「無題」を出品,戦後,会員。39年退会し,主体美術協会の創立に参加する。高崎女子高などでおしえた。平成元年12月25日死去。80歳。北海道出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。著作に「絵のある風景」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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