ばく【貘・獏】
- 〘 名詞 〙
- ① 中国の想像上の動物。鼻は象、目は犀、尾は牛、足は虎で、体形は熊に似るというもの。人の悪夢を食うといい、また、その皮を敷いて寝れば疫病を避け、その形を描けば邪気を払うという。
- [初出の実例]「今代までも獏と申て絵にかきて人の守りにするは即此獣なり」(出典:延慶本平家(1309‐10)二中)
- [その他の文献]〔白居易‐貘屏賛序〕
- ② バク科に属する哺乳類の総称。体長二~二・五メートル、肩高一メートルくらい。体は太く尾はきわめて短い。鼻は上くちびると結合して前方にのび、かなり自由に動く。前足に四本、後ろ足に三本のひづめをもつ。密林の水辺にすみ、草木の実を食べ、たくみに泳ぐ。マレー地方に分布し、暗褐色で後半身の胴が灰白色のマレーバクのほか、中南米に三種が生息。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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貘【ばく】
中国の想像上の動物。熊に似て黄白色,鼻は象,目は犀(さい),尾は牛,足は虎に似,銅鉄を常食し,人の悪夢を食うという。枕をその形に作ったり,絵を描いて辟邪となす風習は日本にも伝わった。
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