貝葉(読み)バイヨウ

デジタル大辞泉 「貝葉」の意味・読み・例文・類語

ばい‐よう〔‐エフ〕【貝葉】

貝多羅葉ばいたらよう」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「貝葉」の意味・読み・例文・類語

ばい‐よう‥エフ【貝葉・唄葉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ばいたらよう(貝多羅葉)」の略 ) 多羅樹の葉。インドでは経文を書写するのに用いられた。転じて、経典のこと。
    1. [初出の実例]「石室難見、貝葉罕聞者、路険之所致也」(出典性霊集‐五(835頃)請越州節度使内外文書啓)
    2. [その他の文献]〔鄭剛中‐山斎賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「貝葉」の読み・字形・画数・意味

【貝葉】ばいよう(えふ)

貝多羅樹(ばいたらじゆ)の葉。インドで写経に用いた。唐・李適〔九日、慈恩寺浮図に登るに奉和す、応制〕詩 天、貝に寫し 澤、

字通「貝」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貝葉」の意味・わかりやすい解説

貝葉
ばいよう

貝多羅」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の貝葉の言及

【ナーガラクルターガマ】より

…当時のマジャパイトは国王ラージャサナガラ(通称ハヤム・ウルク)のもとで最盛期にあり,作者は仏教の最高聖職者の家庭に生まれて,幼時には王の遊び友だちであったと伝えられる。この長編叙事詩が世に知られるようになったのは,1894年にロンボク島で写本が発見されてからで,それはヤシの葉を短冊形に切った貝葉(貝多葉,貝多羅葉ともいう)に古代ジャワ語で刻まれたものである。内容は13世紀初頭から14世紀中葉までのシンガサリ王国とマジャパイト王国の歴史を物語っている。…

※「貝葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android