貞松(読み)ていしょう

精選版 日本国語大辞典 「貞松」の意味・読み・例文・類語

てい‐しょう【貞松】

〘名〙 松の、四季を通じて青々とし、冬になって霜雪に会ってもその色を変えないのを擬人化し、操が堅いとしてほめたたえたことば
文華秀麗集(818)中・奉和秋夜書懐之作〈仲科善雄〉「当慶貞松不葉、誰論蒲柳望秋遷」
太平記(14C後)一七「江山雪晴れて漁舟一蓬の月を載せ、帷幕風捲いて貞松(テイしょう)千株の花を敷けり」 〔劉廷芝‐公子行〕

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普及版 字通 「貞松」の読み・字形・画数・意味

【貞松】ていしよう

常緑の松。唐・劉希夷〔公子行〕詩 願はくは貞の古きを作(な)さん 誰(たれ)か論ぜん、槿(はうきん)(朝顔)一の新たなるを

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