貪瞋痴(読み)トンジンチ

デジタル大辞泉 「貪瞋痴」の意味・読み・例文・類語

とん‐じん‐ち【×瞋痴】

仏語。むさぼりと怒りと無知。貪欲と瞋恚しんい愚痴三毒

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精選版 日本国語大辞典 「貪瞋痴」の意味・読み・例文・類語

とん‐じん‐ち【貪瞋痴・貪瞋癡】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。三毒をいう。むさぼること、怒ること、迷い惑って理非のわからないことの三つ煩悩
    1. [初出の実例]「貪嗔癡之三毒之病なくとも侍ども、それまでは申ことをよばず侍り」(出典:宝物集(1179頃))

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貪瞋痴」の意味・わかりやすい解説

貪・瞋・痴
とん・じん・ち

仏教用語。人間のもつ根元的な3つの悪徳のこと。自分の好むものをむさぼり求める貪欲,自分の嫌いなものを憎み嫌悪する瞋恚,ものごとに的確な判断が下せずに,迷い惑う愚痴の3つで,人を毒するから三毒,三不善根などとも呼ばれる。

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