三毒(読み)サンドク

デジタル大辞泉 「三毒」の意味・読み・例文・類語

さん‐どく【三毒】

仏語。人の善心を害する3種の煩悩ぼんのうとんしん

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精選版 日本国語大辞典 「三毒」の意味・読み・例文・類語

さん‐どく【三毒】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。貪欲(とんよく)瞋恚(しんに)愚痴(ぐち)三つ煩悩。むさぼること、怒ること、理非のわからないことの三つ。
    1. [初出の実例]「心過悪者、謂三毒四倒」(出典:勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐三一〕

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百科事典マイペディア 「三毒」の意味・わかりやすい解説

三毒【さんどく】

仏教善根を害する三つの心の動き。貪欲(とんよく)・瞋恚(しんに)(怒り)・愚痴(ぐち)。
→関連項目娑婆

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三毒」の意味・わかりやすい解説

三毒
さんどく

「貪・瞋・痴」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の三毒の言及

【煩悩】より

…(2)貪,瞋,痴,慢,疑,悪見の6種の根本煩悩と,忿(ふん),恨,覆,悩,嫉(しつ),慳(けん),誑(おう),諂(てん),憍(きよう),害,無慚(むざん),無愧(むき),惛沈(こんじん),掉挙(じようこ),不信,懈怠(けだい),放逸,失念,散乱,不正知(ふしようち)の20種の随煩悩。このうち貪(むさぼり),瞋(いかり),痴(無知)の三つは三毒といわれ,われわれの心を汚し毒する三大煩悩である。また,煩悩のゆえに業が展開し,煩悩と業とが原因となって生(苦的生存)が結果するという生死輪廻の因果を仏教は主張する。…

※「三毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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